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頭が良くなる方法。それは「魚」を食べること
脳は歳をると小さくなる。が、大きくもできる!
人の脳は加齢と共に小さく、シワが深くなっていきます。
個人差はありますが、一般的に30歳代くらいから少しずつ脳の萎縮が始まり、65歳くらいになるとCT画像でも明確な萎縮を確認できるようになります。

縮んでしまうと、中枢神経系の細胞が集まる領域【灰白質】が減るため、物や言葉を認識、判断、記憶することなどが難しくなってくるんですね。
この脳の大事な神経が集まる灰白質の量は、魚を定期的に食べることで増やすことができるんです!
ピッツバーグ大学,2014では65歳以上を対象260名に対し、9年間食事調査と脳のデータを解析したところ
- 焼き魚の週ごとの消費は、灰白質の量と関連があった
- 最低週1回の消費で記憶エリアは4.3%、認知機能エリア14%も大きくなっていた
重要なのは調理法
「焼き魚」でも十分効果が出たようですが、調理法によっては効果がありませんでした。どころか、悪影響も。
実験では「揚げた魚」では効果はなかったそう。
同じ魚だから良さそうな物ですが、実はフライにすると……
- AGEs(老化物質)が増える
- 健康な脂肪成分が減る
- 人のDNAにダメージを与える物質が増える
- 魚のビタミンが流れ出す
そもそも、揚げ物のような「高温調理」は揚げ油も酸化してしまうので、ハイカロリーであるという以上に、私たちの体にダメージを与えてしまいます。
このダメージは、脳にとっても同じということですね。
お魚は
- 生
- 低温調理
- 焼き
で楽しむようにしましょう。
調理が苦手な人は、サバ缶でもOKですよ!
「サプリで摂ればいい」訳じゃない
また、魚の油に含まれる「DHAやEPAがイイ!」と言われ、オメガ3脂肪酸系のフィッシュオイルサプリもたくさん出回っていますが……
この研究は、魚の消費が脳の構造に及ぼす影響は、オメガ-3脂肪酸の影響とは無関係であることを示しました。(中略)ただし、セレンなどの魚に含まれる他の成分や、魚を消費する個人の食事が脳の構造を改善し、のリスクを低下させる場合もあります
同論文より抜粋
オメガ3脂肪酸(DHAやEPA)は体に良いの間違いありません。
ですが「単体」で摂っても意味はなく、魚に含まれる他の栄養成分と合わせて初めて、脳がうまく働くようになります。
栄養は相互に作用しあって初めて力を発揮します。サプリを乱用する前に、まずは楽しく食事をしましょう!
オススメの魚と食べる量
オススメは
- タラ
- サーモン
- サバ
オススメな量は、アメリカ心臓協会が出しているガイドラインによると【 週200g 】食べればOKだそう。
サーモンは養殖と天然では、フィッシュオイルの含有量が2倍ほど違うので、天然ものがオススメ!
まとめ
脳の働きと、健康のためには
- 週1回以上、週合計200g以上を
- 「生、低温調理、焼き(缶詰可)」で食べる
- 大事なのは定期的に食べること
- オススメは「タラ、サーモン、サバ」
最初にお話しした通り、30歳代から脳の萎縮は始まります。
また、魚を食べる頻度はもちろん、野菜を食べる量が減っていたり、外食の頻度が増えたりで、身体の老化は進みやすい環境にあるのが現状です。
不調は気分
好調は意識
今の年齢に関わらず、食事内容を少し意識することで、自分の調子をコントロールしていきましょう!
それではまた。