睡眠に注目が集まっている近年、「ショートスリーパー」という言葉を聞いたことがあると思います。
ショートスリーパー(short sleeper)とは、短い睡眠時間で健康を保っていられる人間のことであり、短眠者(たんみんしゃ)ともいう。一日の平均睡眠時間は7-8時間程度が健康的とされるが、6時間未満でも生活できる人間がいる。
wikiより
基本的に、睡眠時間が短い人の脳は老化スピードが速く、慢性的な睡眠不足は免疫力の低下やホルモンの乱れから、肥満や生活習慣病、痴呆、がん、心疾患など、あらゆる不調を引き起こします。
にも関わらず、私たちは今から「健康障害を起こさないで活動できるショートスリーパー」になることは出来るのでしょうか?
ショートスリーパーになれるのか?
結論から言うと、なれません。
理由は、最適な睡眠時間は「遺伝子」で決まるからです。
普通の人と本物のショートスリーパーの遺伝子を比較したUCSFの研究によると、ショートスリーパーは
- 平均睡眠時間が6.25時間でも全く問題ない
- どころか4時間くらいまで減っても元気
- DEC2遺伝子とADRB1遺伝子に突然変異が見られた
この遺伝子突然変異の真正ショートスリーパーは10万人に4人しか存在しません。
ちなみに、UCSFの研究者にインタビューした記事によると
彼らはより楽観的で活動的で、マルチタスクが得意であるばかりか痛みに対する閾値が高い。時差ボケが少なく、長寿である。
傳嫈惠 教授インタビューより
身体を壊すどころか、心身ともに超健康とのこと。
つ、つおい……!((((;゚Д゚)))))))
成れるのではなく、慣れるだけ。
けど「自称」する人や「育成セミナー」があるよ?
これらは、遺伝子検査をしていない限りは、「寝不足の状態」に慣れているだけと言えるでしょう。
「慢性」的な疲れや不足は、その状態に「慣れ」てしまうので身体がサインを受け取れない、受け取っているのに自信が気づいてないパターンばかりです。
肩こりの自覚はなかったのに、マッサージなどで「肩こりひどいですね」と言われた経験、ありませんか?
「成れる」のではなく、身体が「慣れる」んですね
睡眠不足は、ただ足りないだけでなく身体の「負債」になります。質を上げる以上に、睡眠時間の確保を大事にして欲しいと思います。
あなたに最適な睡眠時間を知ろう
最適な睡眠時間は遺伝子で決まると説明しました。
じゃぁ遺伝子検査をしないと分からないのか? と言うとそうでもなく。体内時計はこちらのkoaraマットレスのページで簡単に診断ができます。
性格だけでも簡単に分類できるので、下の図で最適な睡眠時間を確認してみましょう。

まとめ
- ショートスリーパーは10万人に4人だけ
- 遺伝子突然変異で生まれる羨ましい体質
- 私たちは7時間睡眠を基本に考えるべし
- 短時間睡眠より質の良い睡眠を
ショートスリーパーという言葉が流行ってから、短時間睡眠で動けること=有能・カッコいいという風潮があるように感じます。
ですが冒頭にも書いた通り、睡眠時間が短い人は、脳の老化スピードが速いです。つまり、思考力や記憶力、集中力は落ちていく一方です。
「頭が回らないなー」と言う時こそ、潔くベットに入る・15分だけお昼寝をするなどして、睡眠不足を慢性化させないよう工夫しましょう!
それでは。