Twitterで知人が面白い投稿をしていました。
この実験では16日間、イカに昼と夜の決まった時間にエビとカニを
- 「ランダム」に与える
- 「日中はカニ・夜はエビ」で与える
- (ちなみに好物はエビ)
を比較したところ、後者はお昼にカニを食べる量が減ったのだとか。
イカが見せた柔軟な採餌戦略は、イカが経験を元に環境の変化に迅速に適応できることを示しています。
共著者 ニコラ・クレイトン
目次
食事量を減らす「意志力」
イカにできるのに、なんで僕は出来ないんだろう?
これって割と簡単な話かなと。
例えば昼食が必ず「味がイマイチな定食」しか出ない場合で、且つ夜に美味しいお肉屋さんに行くとすれば、私たちも同じことができるはずです。
意志力は優先順位によって変化する
私たちは常にいろんな選択をして生きています。
- そろそろ起きようかな
- 何着ていこう?
- 傘はいるかな?
- 挨拶してみようかな
- SNSチェックしようかな
- 休憩しようかな
この選択をする際に大事にしているものは「優先順位」
- 起きようかな➡︎まだ寝てようかな➡︎起きないと遅刻する➡︎【起きよう】
- SNSチェックしようかな➡︎気になるあの子からメッセージ!➡︎【メッセージを開く】
このように、私たちに意志力が足りないんじゃなく、状況の変化に応じてモチベーションの優先順位が変わる、いわば戦略の問題である。と提唱するのがトロント大学のこちらの論文。
つまり、このモチベーションによる優先順位の変動を予測し、対策する「戦略」があれば大丈夫!という話ですね。
意志力を使わずに自分を動かす「イメージ戦略」
ポジティブな人よりネガティブな人の方が成功する
というのを聞いたことはありますか?例えばダイエットのために食事改善や筋トレを行なっている自分を思い描くときに、成功するイメージをもつのも悪くは無いんですが、失敗をイメージした方が
- やる時にどんな気持ちになるか?
- やらなくなる理由は何か?
- どういう時にやりたくなくなるか?
- 実施に必要なものは何か?
など、より具体的に「障害」を想定します。つまり事前に対策ができるので、結果的に成功しやすくなるという訳です。
成功より失敗をイメージして「意志力革命」
実際に運動の実施量を4ヶ月間測定した実験では、「自分の失敗を予測」してもらった方の参加者は運動時間が2倍になり、4ヶ月後もその運動量を維持しました。
これに対し、「運動は体にいいから、ぜひ続けましょう!」とだけ言われた参加者は半分程度の運動量しか達成できていませんでした。
まとめ
- 意志力を高めるには「失敗や挫折」をイメージ
- イメージは具体的であるほど効果的
- 失敗への対策を必ず考える
未来をどうイメージするかで、行動力も継続期間も2倍になるなら、こんなに楽な事はないですね!
悲観を引きずると、「どうせ自分はダメなんだ……」と無意味に落ち込むループに入るので、あくまで「どういう状況で失敗しやすいか? じゃあどう対策するか?」を考え備えたら、後は行動あるのみ!
それでは、また。